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2019年度

訪問看護師と協同で行う訪問介護員のための看取り学びシステムの構築

研究者
二宮彩子
共同研究者
山本則子(東京大学)、早尾弘子(前東京医科歯科大学)、野口麻衣子(東京大学)
研究期間
2019〜2021年
研究概要

人生の最終段階を迎える場として在宅を望む人が多いなか、わが国の在宅看取りの割合は低い。これまで終末期ケアや看取りに関しては医療職が中心となり患者に関わってきたが、高齢人口の増加に伴い、今後は施設や自宅で死亡するケースも増加することが予想され、介護職も看取りに十分対応していくことが期待される。一方、介護職に対する看取りに関する教育の多くは施設介護員を対象としたものであり、訪問介護員を対象としたものは極めて少なく、また訪問介護事業所は小規模なところが多く外部研修への派遣が難しい場合も多いこと等から看取りに必要な医療知識・技術や臨機応変な判断・決断に対する不安などを抱えて、看取りを担当する自信をもてない訪問介護員が少なくない。

本研究は、訪問介護員の在宅看取り実践力を高めることを目的に、近隣の訪問看護事業所と訪問介護事業所が協同で看取りについて学ぶ地域密着型の学びシステムの構築を目指すもので、本年度は、研究の第1段階として訪問看護ステーションおよび訪問介護ステーションを対象に実態および課題認識等を調査し、それらの解析結果と先行研究における知見等を統合して看取り学びシステムのための学習コンテンツをまとめる計画である。

外部助成
文部科学省科学研究費助成事業 基盤研究C(2019〜2021年度)

[主な研究・プロジェクト]

  • 高齢者の生理反応 在宅ケアにおける訪問看護師の役割
  • 長期療養施設における看護師のwell-being

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