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2019年度

要介護高齢者の残存能力を最大化する住環境評価尺度に関する研究

研究者
土屋瑠見子
共同研究者
Björn Slaug(Lund大学)、佐野友紀(早稲田大学)、山中崇(東京大学)
研究期間
2018〜2021年
研究概要

要介護高齢者にとっての住環境は転倒を引き起こすバリアという側面だけでなく、適切な住環境が残存能力を引き出し自立した活動を促進するという側面を持っている。住宅改修には、転倒受傷等の原因となる環境バリアを低減することに加えて高齢者が残存能力を最大限生かせる環境を設定するという目的がある。在宅高齢者の自立を支援する住環境を適切に設定することで要介護高齢者の日常生活動作能力、QOLの維持に貢献することが期待され、既に海外においてはそのような研究結果が報告されている。近年わが国においても住環境評価指標が開発されてきたが、多くは環境バリアの除去に焦点を当てたものであり、自立を支援する環境を評価する指標は開発されていない。

本研究は、スウェーデンで開発され多くの国で活用されている住環境評価指標をベースに、先行研究で開発されているわが国の住環境評価指標を自立支援の視点から比較検証し、要介護高齢者の残存能力を最大限引き出すためのわが国の住環境・生活習慣に適合した住環境評価指標を作成することを目的としている。

本年度は、研究の第1段階として評価指標案を作成すると共に、今後の妥当性検討に向けた文献レビューを行う。

外部助成

<日本に適応した評価尺度の開発>
ファイザーヘルスリサーチ振興財団国際共同研究助成(2018.12〜2019.11)

<開発した評価尺度の妥当性の検証>
文部科学省科学研究費助成事業 若手研究(2019〜2021年度)

関連する成果

[論文]

  • Tsuchiya-Ito R, Slaug B, Ishibashi T: The physical housing environment and subjective well-being among older people using long-term care services in Japan. Journal of Housing for the Elderly (Accepted).

[学会・寄稿等]

  • 土屋瑠見子, 光武誠吾, 石崎達郎 (2019).要介護高齢者のリハビリテーションにおける環境の位置づけと現状の課題.Geriatr. Med. 57(1): 19-23.
  • Tsuchiya-Ito R, Slaug B, Ishibashi T: The indoor housing environment and self-rated health among older people using long-term care services. (In SYMPOSIUM: Perceived and objective aspects of home and health: Aging in Place in Japan and Sweden). GSA(米国老年学会) 2018 Annual Scientific Meeting(2018/11/13-17、ボストン)
  • 土屋瑠見子・石橋智昭:「要介護高齢者における屋内住環境と主観的健康感との関連」日本老年社会科学会第60回大会(2018/6/9-10、東京都)

担当者:土屋 瑠見子(つちや るみこ)研究員のご紹介ページへ研究員ブログへ別ウィンドウで開く

(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 研究員

[主な研究・プロジェクト]

  • 要介護高齢者に対する居住環境評価手法の開発
  • 病院リハビリテーション職種による退院調整

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