ホーム > 研究・調査・システム開発(2015年度) > 介護QIによるケアサービスの質の評価研究
2015年度

[健康]に関する研究及び事業介護QIによるケアサービスの質の評価研究

日本の高齢者ケアに世界が注目しているが、わが国にはケアの質を科学的手法によって評価する体制がなく、国際的に見たケアの水準も不明である。一方、財団ではMDS方式のアセスメントデータから国際比較可能な質の指標を算出する研究コンソーシアムを展開しており、これを新しいインターライ方式に対応させ、さらなる発展を目指す必要がある。

概要

研究名
介護QIによるケアサービスの質の評価研究
外部助成

厚労科研「高齢者介護サービスの質の包括的評価に関する研究」(代表者:池上直己)

文部科研「ケア現場のエビデンス集積を促進する利用者データベースの構築(代表者:石橋智昭)

目的
本研究では、国際標準であるインターライ方式のアセスメントデータから算出するケアの質の指標 [Quality Indicators:QI] を介護保険サービスの利用者に適用・算出して、日本での活用可能性を検討する。
期間
2014〜2016年度
内容

対象:介護保険サービスの居宅介護支援事業所・介護保険施設

手段:ケアプラン作成のために蓄積された利用者のアセスメントデータを二次利用して、インターライ方式の質の評価指標を算定する

手順:《平成25年度》
(1)対象フィールドの確保、(2)ダウンロードプログラム開発、(3)アセスメントデータの収集およびデータベース化

《平成26年度》
質の指標(HC-QI) の算出

《平成27年度》
(1) 有用性の検証(実績値の国際比較・リスク調整の妥当性・プロフィールの可視化・質の改善効果) (2)総括および成果の公表

対象フィールド
介護サービス事業法人
従事者・協力者

財団内:石橋智昭・牧野ひろこ

財団外:NPOインターライ日本(慶應義塾大学 池上直己・天野貴史・ 内川一明)、NPO ASPIC (ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム)

最近の主な成果

[論文]

  • Ayumi Igarashi, Tomoaki Ishibashi, Tomohiro Shinozaki, Noriko Yamamoto-Mitani: Combinations of long-term care insurance services and associated factors in Japan: a classification tree model, BMC Health Services Research 2014, 14:381 (10 September 2014).(査読あり)

[学会]

  • 池上直己・天野貴史・石橋智昭:居宅介護支援事業所とケアプランの質の評価.第57回日本老年医学会学術集会(2015/06)

[寄稿等]

  • 石橋智昭・池上直己・天野貴史・高野龍昭:インターライ方式への挑戦,『シルバー新報』(2014年6月号〜7月号[5回連載]),環境新聞社,東京
  • 石橋智昭:特集「介護の質の向上とアウトカム評価」;介護QIでサービスの質の向上を.シルバー産業新聞2014年10月10日号,(株)シルバー産業新聞,大阪府

担当者:石橋 智昭(いしばし ともあき)研究員のご紹介ページへresearchmapへ別ウィンドウで開く

(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 研究部長/主席研究員

ダイヤ財団の研究報告書や刊行物について

ダイヤ財団では高齢社会における「健康」「生きがい」等の諸問題について調査・研究活動を学会報告するとともに、主なものを研究報告書として発表しています。また、「ダイヤニュース」や「ダイヤ財団新書」などの財団刊行物をご希望の方は、下記までお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

電話番号03-5919-1631受付時間:平日9時30分〜16時30分