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2020年度

ゆるやかなソーシャルキャピタルを醸成する介護予防事業の構築・継続要因に関する研究

研究者
澤岡詩野
共同研究者
渡邉大輔(成蹊大学)、中島民恵子(Rutgers大学)、大上真一(国際長寿センター)
研究期間
2017〜2020年度
研究概要

高齢期においても単に支えられる側というだけでなく、地域において可能な限り何らかの役割を担い続けることが社会とのつながりを強め、自立した生活を維持することに有効であると考えられている。高齢者が参加する地域事業に介護予防事業があるが、現行の事業の多くは比較的健康で意識の高い高齢者が自らのための健康づくりに留まるものが多く、地域の互助に繋がる取り組みを行っているケースは少ない。

本研究では、長寿科学振興財団研究者支援事業(2017-2019年度)として、独自に地域づくり型介護予防事業に取り組んでいる横浜市の「元気づくりステーション」を対象に、地域互助の基盤となる「ゆるやかなソーシャルキャピタル」を醸成する事業の構築・継続要因を明らかにしてきた。3年間の研究から、メンバーの虚弱化やグループの弱体化、それらを前提にした自主運営の在り方などの課題がみえてきた。これは全国の高齢者が中心になって活動する『通いの場』に共通する課題ともいえる。

本年度は、これまで追跡調査を行ってきた33グループを継続して参与観察することで、厚生労働省が推し進める『通いの場』を、本人が望む限りは『通い続けられる場』としていく為の支援の在り方を明らかにしていく。得られた成果は、『通いの場』を支援する自治体、社会福祉協議会などに発信する。

外部助成
(公財)長寿科学振興財団の長寿科学研究者支援事業(2017〜2019年度)
関連する成果

[論文]

  • 澤岡詩野:「介護予防を目的とした高齢者の自主グループ活動で生じる課題 :横浜市元気づくりステーション事業で世話役を担う高齢者の語りから」,エイジレスフォーラム.18(2021年発行,掲載決定)

[学会]

  • 澤岡詩野・渡邉大輔・中島民恵子・大上真一:「高齢者の自主グループの『自主運営』と『主体的なかかわり』を支えるうえで生じる課題:横浜市元気づくりステーション事業に関わる専門職の語りから」第14回日本応用老年学会大会 (2019/10/19-20、京都府)
  • 澤岡詩野:「退職後のプロダクティビティとは?」日本老年社会科学会第60回大会 自主企画フォーラム〔日本と海外の比較から人生100年時代の最期を考える―虚弱から最期までのプロダクティブ・エイジングとは何か?―〕(2018/6/9-10、東京都)
  • 澤岡詩野・渡邉大輔・中島民恵子・大上真一:「都市高齢者の健康づくりを目的とした活動への関わり方を感じる魅力:横浜市『元気づくりステーション』事業参加者における検討」第12回日本応用老年学会大会(2017/10/22,東京都)

[寄稿]

  • 澤岡詩野:「大衆長寿社会を豊かに活きる『ゆるやかなつながり』と『地域コミュニティ』の在り方」社会教育2019年2月号

担当者:澤岡 詩野(さわおか しの)研究員のご紹介ページへ研究員ブログへ

(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 主任研究員

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