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都市高齢者の社会関係周縁部に関する研究

高齢期の人のつながり、社会関係を考える上で、日常生活を通じて出会った挨拶や顔見知り程度の親族以外の他者が占める割合は大きい。この他者は、家族や友人の様にサポートの提供者となりえる可能性は少ないが、地域での社会的孤立の防止や見守り、地域活動への参加のきっかけといった重要な役割を果たす事が予測される。

概要

研究名
都市高齢者の社会関係周縁部に関する研究
外部助成
文部科研 基盤B(代表者:古谷野亘)(申請中)
目的
本事業では、親族以外に広がるゆるやかな他者とのつながりに焦点を当て、この関係の実態とその効用を明らかにすることを目的とする。これにより、新たな地域社会の在り方を考える上での重要な基礎的知見が得られることが期待される。
期間
2006年度〜2017年度
内容
これまで共同研究者らと研究委員会を実施(2006年10月〜継続)し、測定指標および調査手法の具体化に取り組んできた。同時に、杉並区における参与観察およびプレ調査を行い、研究委員会で得られた知見の検証を行っている。近年では国際長寿センターと横浜市との共同研究で、横浜市の一般高齢者を対象にしたアンケート調査を実施しており、地域でのつながりの実態を明らかにしている。今後は,これらの取組を継続しつつ、具体化された測定方法を用いた大規模調査を行い、周縁部の関係のもつ意味を明らかにする。
対象フィールド
東京都杉並区、神奈川県横浜市
従事者・協力者

財団内:澤岡詩野

財団外:古谷野亘(聖学院大学)、西村昌記(東海大学)、菅原育子(東京大学)、国際長寿センター、横浜市

最近の主な成果

[論文]

  • 澤岡詩野、渡邉大輔、中島民恵子、大上 真一:「都市高齢者の近隣との関わり方と支え合いへの意識:非常時と日常における近隣への意識に着目して」,老年社会科学,37(3),306-315(2015)
  • 澤岡詩野、古谷野亘:「社会関係の研究において用いられている非親族との関係の指標;日本の高齢者を対象とした最近の量的実証研究のレビュー」, 老年社会科学, 33(1), 47-59 (2011)
  • 澤岡詩野・古谷野亘・本田亜起子:「都市のひとり暮らし後期高齢者における他者との日常的交流」, 老年社会科学、34(1)、39-45(2012)

[学会]

  • 「都市部の企業退職者と世代間交流」(提案シンポ) 第20回国際老年学会
  • 「都市高齢者の日常的な他者との交流と居場所」 小講演機‖55回日本老年社会科学会(大阪 2013.6)
  • 「横浜プロダクティブ・エイジング調査報告(その2) 〜町内会・自治会活動への参加と近隣に対する意識〜」第9回日本応用老年学会
  • 「都市高齢者の近隣に対する意識と社会活動〜横浜プロダクティブ・エイジング調査から〜」第57回日本老年社会科学会

[寄稿等]

  • 巻頭言「次世代を育むジィジとバァバの力」アニマート17号(2016.3月発行)
  • コラム「人生100年の居場所学」時事通信から週1回、全14回配信中。岐阜新聞、西日本新聞、釧路新聞、静岡新聞などに掲載
  • 「リタイヤメント後に第三の居場所を創る意味と課題」家計経済研究105号(2015.1月発行)
  • 特集論文「リタイアメント後に第三の居場所を創る意味と課題」季刊家計経済研究37-46,第105号
  • 「いきいきセンカンドライフ(生きがい探しに第三の居場所づくり」くらしの豆知識2015 (2014.9月発行)
  • 「地域での居場所創りと高齢者の健康増進」「Geriatric Medicine(老年医学)」(2013.9)

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