平成14年度 活動報告書(概要)
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高齢社会における健康問題に関する調査・研究
1. 介護サービスの質の向上に関する調査研究(町田プロジェクト)
- 「訪問介護員の介護技術チェックシートの開発研究」(社会福祉・医療事業団<厚生労働省>助成研究)
- 訪問介護員(ホームヘルパー)に必要な基本介護技術を6領域、23課題、465項目抽出
- 現任ヘルパー128人へのチェックシートの試行と分析
- チェックシートの課題と効果的な運用方法について報告書を発行
- ホームヘルパー養成研修における達成度評価と教育システムについて介護労働安定センターと共同研究(12月から)
- 「利用者のサービス選択を支援する情報公開モデル運営事業」
(社会福祉・医療事業団<厚生労働省>助成研究)
- 既存の事業者データベースを参考に26項目の開示項目を設定
- 町田市内44事業所への開示依頼とレイアウトへのデータ入力
地域高齢者、家族および相談機関におけるデータベースのモニター調査3)「ホームヘルパーの医療関連行為の実態とそのリスク管理に関する研究」
(勇美記念財団助成研究)
尿管管理、"じょくそう"、服薬を対象に町田市内の主要介護事業所へ調査 - 回収226事例のなかから50事例について面接調査を実施
- 医療関連行為のリスク管理についての方策を報告書として発行
- ホームヘルパー教育研修事業(東京都町田市)
- 訪問介護員キャリアアップ研修(共催事業):6コース累計914名が修了
- 町田市訪問介護員2級養成研修(受託事業):2コース78名が修了
2. ひとり暮らし高齢者のサポートシステムに関する研究
独居および配偶者のいない高齢者のソーシャル・サポート・ネットワークと生活の質(QOL)の維持・向上に関連する要因の検討
- 結果の一部を日本老年社会科学会(7月)、日本家族社会学会(9月)で発表。
- 結果の一部を「福祉社会とコミュニティー:共生・共同・ネットワーク」(東信堂、2003/03)に収載
(第12章:高齢期における自立と共生)
3. 社会老年学文献データベース(DiaL)
- 関連学会リンク集を作成
- 第1回更新(8月)
- 1. 2001年1〜12月発行分の追加(288論文)
- 2. 日本保健福祉学会誌の追加(42論文)
- 第4回編集委員会開催(12月)
- 第2回更新(1月) 2002年1〜6月分165論文を追加(総計2,946論文)
4. 有酸素運動を用いた元気高齢者づくりのためのエアロビック研究
(湘南エアロビックコミッティと共同研究、一部長寿社会開発センター助成事業)
高齢者向けのエアロビック・プログラムを開発し、その普及を通じて高齢者の新しい生きがいづくりの場とし、高齢社会の要請に応える。
- 1月から6月の間、開発協力者の内、有志12名に15回の指導者養成講座を行い、ダイヤ財団認定の「ダイヤビック・インストラクター」を誕生させ、高齢者が高齢者に高齢者向けのエアロビックを指導する体制が整った。
- 上記「ダイヤビック・インストラクター」による普及活動を各地で行い、延 べ千名以上の高齢者に紹介・指導した。
- 10月よりDAAのかながわグループに呼びかけ、12名の初心者講習をおこない、ダイヤビックの心理的効果につき多くのデータを得た。
- 各地の高齢者エアロビックのインストラクターに呼びかけ「高齢者エアロビック研究会」を平成15年2月に開催した。種々団体に所属するインストラクターが組織横断的に情報交換する初の試みである。
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ダイヤ財団の研究報告書や刊行物について
ダイヤ財団では高齢社会における「健康」「生きがい」等の諸問題について調査・研究活動を学会報告するとともに、主なものを研究報告書として発表しています。また、「ダイヤニュース」や「ダイヤ財団新書」などの財団刊行物をご希望の方は、下記までお問い合わせください。
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