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2019年度

ゆるやかなソーシャルキャピタルを醸成する介護予防事業の構築・継続要因に関する研究

研究者
澤岡詩野
共同研究者
渡邉大輔(成蹊大学)、中島民恵子(Rutgers大学)、大上真一(国際長寿センター)
研究期間
2017〜2019年度
研究概要

高齢期においても単に支えられる側というだけでなく、地域において可能な限り何らかの役割を担い続けることが社会とのつながりを強め、自立した生活を維持することに有効であると考えられている。高齢者が参加する地域事業に介護予防事業があるが、現行の事業の多くは比較的健康で意識の高い高齢者が自らのための健康づくりに留まるものが多く、地域の互助に繋がる取り組みを行っているケースは少ない。

本研究では、独自に地域づくり型介護予防事業に取り組んでいる横浜市の事例を対象に、地域互助の基盤となる「ゆるやかなソーシャルキャピタル」を醸成する事業の構築・継続要因を明らかにする。ソーシャルキャピタルの豊かな地域創りのための事業の展開プロセスを類型化し、啓発資料としてまとめて関心を持つ自治体・団体等に情報を発信する。

本年度は、2年間に亘って実施した横浜市の地域づくり型介護予防事業「元気づくりステーション事業」の調査をもとに、分析結果を詳細に記した「事例集」と簡易版の「リーフレット」を作成し、関連機関等に配布する。

外部助成
(公財)長寿科学振興財団の長寿科学研究者支援事業(2017〜2019年度)
関連する成果

[学会]

  • 澤岡詩野:「退職後のプロダクティビティとは?」日本老年社会科学会第60回大会 自主企画フォーラム〔日本と海外の比較から人生100年時代の最期を考える―虚弱から最期までのプロダクティブ・エイジングとは何か?―〕(2018/6/9-10、東京都)
  • 澤岡詩野・渡邉大輔・中島民恵子・大上真一:「都市高齢者の健康づくりを目的とした活動への関わり方を感じる魅力:横浜市『元気づくりステーション』事業参加者における検討」第12回日本応用老年学会大会(2017/10/22,東京都)

[寄稿]

  • 澤岡詩野:「大衆長寿社会を豊かに活きる「ゆるやかなつながり」と「地域コミュニティ」の在り方」社会教育2019年2月号

担当者:澤岡 詩野(さわおか しの)研究員のご紹介ページへ研究員ブログへ

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