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2016年度

[生きがい]に関する研究及び事業ICTを活用した高齢期の社会活動継続に関する研究

加齢に伴い、それまで継続してきた社会活動や社会関係が縮小していく事、軽度認知障がい(MCI)や認知症の発症リスクの高まる事が明らかにされている。インターネットや情報通信機器などのICTの普及は高齢層においても著しく、それらを活用する事で、これまでとは異なる加齢と社会活動継続への関係性が考えられる。

概要

研究名
ICTを活用した高齢期の社会活動継続に関する研究
目的
後期高齢期における社会活動継続に対するICTの利用実態を明らかにするとともに、タブレットとfacebookに代表されるSNSに着目し、継続を可能にするICTの可能性を探索的に検討する。特に、増改傾向にある軽度認知障がいになっても可能な限り自立して社会生活を維持する為の手段としての役割を明らかにしていく。
期間
2011〜2017年度
内容
これまで、後期高齢者を対象に行ったデプスインタビュー及び補完的なインタビューの結果をもとに、活動や社会関係の継続にむけたタブレットの可能性について社会実験を行う。本年度は、引き続きSNSの利活用について検証するとともに、その課題を明らかにしていく。
対象フィールド
ニューメディア開発協会登録団体(ダイヤネット,IDN)
従事者・協力者

財団内:澤岡詩野

財団外:ダイヤネット、生部圭祐(IDN)、牧壮(新老人の会)

最近の主な成果

[論文]

  • 澤岡詩野:「都市部の企業退職者の社会活動と社会関係にあるインターネットの位置づけ ―後期高齢期にあるシニア情報生活アドバイザー資格取得者の語りから―」応用老年学.8(1),31-39(2014.8)

[学会]

  • 「ICT as a communication tool for older people (aged 80) in an urban area」(都市部の傘寿者(80歳)の交流媒体としてのICT)第18回国際社会学会議(2014.7 横浜)
  • 「高齢期の社会的孤立防止におけるICT(情報通信技術)の可能性 ―東京と岩手での社会実験から―」自主企画フォーラムII、第56回日本老年社会科学会

[研究報告書]

  • 平成23〜25年度 文部科学省科学研究費(若手A)「日常化しつつある都市在宅高齢者の交流媒体としてのインターネットの役割」研究報告書(2014.3)

[寄稿等]

  • 「ICTを活用した後期高齢者における社会活動継続に関する研究」、ジェロントロジー研究報告、10、 138-143(2012)

担当者:澤岡 詩野(さわおか しの)研究員のご紹介ページへ研究員ブログへ

(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 主任研究員

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