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2016年度

地域高齢者の精神的健康度の予後に関する縦断的研究

高齢者のうつは、精神的健康を脅かす重要な問題の一つであり、先進諸国に比して高い日本の高齢者自殺率の背景の一つとしても重要視されている。高齢者の精神的健康度の変遷と、精神的健康度に影響する要因を縦断的・包括的に把握することが、最も重要な課題であると考えられる。
また、近年、孤立死が問題となっているが、高齢者の社会的孤立は自殺やうつとの関連が指摘され、高齢者の社会的孤立予防と支援が急務となっている。

概要

研究名
地域高齢者の精神的健康度の予後に関する縦断的研究
外部助成
文部科研「地域在住高齢者の社会的孤立に対する支援構築に向けた実証研究」(代表者:島田今日子)
目的

①本事業は自殺率が高い地域である新潟県B市の在宅虚弱高齢者を対象に、精神的健康度の予後について縦断的調査を行い、今後の精神保健計画に有益な資料を得ることを目的とする。その次に精神的健康度に準じ、広域大規模介入を行い、その効果を検証する。

②地域のうつ傾向高齢者の社会的孤立状況を把握し、従来なされていない多数の社会的孤立者への支援介入の実施と評価、要支援者を含めた社会的孤立への影響と肯定・否定的要因の検証を目的とする。(文部科研基盤C:分担(代表 島田今日子))。

期間
2010〜2017年度
内容
  • 介入調査地域:新潟県及び神奈川県の一部自治体
  • 介入調査対象者:2009年度に基本チェックリストで評価された65歳以上の高齢者のうち、うつ状態またはうつ傾向のおそれがあると判断されたうつリスク該当者で、ベースライン調査で回答が得られた2,404人
  • 評価方法:自記式調査票を用いた郵送調査を実施
  • 主な評価指標:

    ①抑うつ状態、不安状態、睡眠状態、心理的幸福感(10段階)、ソーシャルネットワーク
    [事後指標]要支援・要介護認定状況、介護費、死亡、転出

    ②孤立度

対象フィールド
新潟県及び神奈川県の一部自治体
従事者・協力者

財団内:兪今、安順姫

財団外:島田今日子(田園調布学園大学)

最近の主な成果

[学会]

  • 兪今:「高齢者の抑うつ症状発症に寄与する危険要因-3年間の縦断的研究−」第30回日本老年精神医学会(横浜 2015.6)
  • 安順姫:「うつハイリスク高齢者の近所づきあいの経年変化とその関連要因」日本老年社会科学会第57回大会(横浜 2015.6)
  • 兪今:「高齢者のうつ状態の変遷に及ぼす影響」第29回日本老年精神医学会 (東京 2014.6)
  • 兪今:「高齢者のうつ状態の変化及びリスク要因」第28回日本老年精神医学会(大阪2013.6)
  • 兪今:「うつリスクを有する地域高齢者のうつ状態のリスク要因」第27回日本老年精神医学会 (大宮2012.6)

[従事者向けの結果のフィードバック(結果報告会、研修会)]

  • B市 ファシリテータースキルアップ研修会(2015.10-11)
  • B市 ファシリテータースキルアップ研修会(2014.5)

[対象者向けの結果のフィードバック(チラシ作成、配布)]

  • 「高齢者の健康と日常生活に関する実態調査(2010〜2014年度)―こころの健康に関する結果―」(2016.3再作成)
  • 「高齢者の健康と日常生活に関する実態調査(2010〜2014年度)―こころの健康に関する結果報告―」(2015.3作成)
  • 「高齢者の健康と日常生活に関する実態調査 結果の中間報告―こころの健康に関する結果―」(2013.10配布)

[ダイヤニュース掲載]

[報告書]

  • 平成22〜26年度 B市「高齢者の健康と日常生活に関する実態調査」報告書(2015.8)
  • 平成22〜24年度 B市「高齢者の健康と日常生活に関する実態調査」報告書(2014.3)

[発行物]

  • 幸せアップ実践ワークブック ―より幸せな日々を過ごすために― (2016.2)

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