平成17年度 活動報告書(概要)
| 健康問題に関する調査・研究 | 経済問題に関する調査・研究 |
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高齢社会における生きがいに関する調査・研究
1.世代間交流
DAAかながわ交流会が実施している「こどもの科学・社会教室」の活動を世代間交流の研究対象とし、本年はこの活動の詳細を観察・記録した。
2.生きがい感尺度に関する調査・研究
平成15年度末より桜美林大学 大学院 長田研ゼミとの共同研究にて、生きがい感尺度の開発に着手し、本年度は2回にわたり、長田ゼミで考案した「生きがい意識に関する調査票」をDAA会員に送付した。
最終的に164人から回答を得、これらの結果の分析から、老年期の生きがい意識の主要な構造が報告された。
3.生きがい感と失職感に関する調査・研究
男性定年退職者の生きがい感喪失について、その実態の調査を検討したが、過去の学会での研究発表では、退職後の生きがい感喪失は稀で、逆に生活面、精神面でのプラス面もあるとの評価が定着している。
そこで、高齢者の過去の体験を聞くことで、世代間の生きがい感の変化も含めて実態を把握することを目的とし、インタビュー等の方法論の確立を進めた。
4.「ダイヤ・アクティブ・エイジング」(DAA)
DAA会員が各活動グループで自主的・主体的に取り進める地域社会参加活動、ボランティア活動、調査・研究活動等を支援し、それらの活動から得た成果も含めて、DAAを高齢社会における「高齢者の望ましい生き方」の実践モデルとして、社会へ発信、提起する。
会員数:248名(平成18年3月末現在)
主な事業は以下のとおり。
- 特別助成制度により、DAAの社会貢献活動を支援。特別助成金申請件数:10件(前年度8件)
- DAA交流会を平成18年1月24日に実施。 テーマ:「我がグループのいきいき活動」 全グループから、特色のある活動を中心にグループ紹介を実施。
116名の参加があり、他グループの実情に接し、相互理解を深めた。 - 社会参加活動推進連絡会(旧ボランティア担当者会議)を2回開催。
- DAAニュースに「社会貢献事例」記事を折り込みで掲載開始。
- 高齢者の社会参加促進事業の一環である文京区主催の講演会で、DAAの社会貢献活動2件について、DAA会員が講演。
5.ダイヤネット
世のIT化が進展する中、対象としてダイヤネットを維持する使命は終了したと判断し、ダイヤ財団の研究テーマとしてのダイヤネットは17年度末をもって終了すること、またダイヤネットはダイヤ財団から18年度中に自立することを8月に申し入れた。
6.シニア情報生活アドバイザー制度
- 養成講座の運営
- ダイヤ財団がダイヤネットに委託して養成講座を実施。
- 2回の養成講座を開催し、10名がSILA資格を取得。
- ITを活用した社会貢献活動の実施
- ダイヤネットのSILA団能力を勉強室指導者グループ・ボランティアの形で社会貢献活動に活かすため、ダイヤネットは杉並区ボランティア活動推進センターにおいてシニア区民のパソコン入門者を対象とする「シニアの為のシニアによる超優しいパソコン入門勉強室」を実施。
- 資格者の活動場所などの調査を開始。
7.「高齢社会における企業と地域社会との関係に関する調査研究」(中津川プロジェクト)
調査結果を冊子「もうひとつのサクセスフルエイジング−三菱電機中津川製作所の場合−」として印刷、同所協力者へ配布した。
目次
ダイヤ財団の研究報告書や刊行物について
ダイヤ財団では高齢社会における「健康」「生きがい」等の諸問題について調査・研究活動を学会報告するとともに、主なものを研究報告書として発表しています。また、「ダイヤニュース」や「ダイヤ財団新書」などの財団刊行物をご希望の方は、下記までお問い合わせください。