ホーム > 研究・調査・システム開発(2021年度) > 高齢期の社会的自立の維持にICTの果たす役割に関する研究
2021年度

高齢期の社会的自立の維持にICTの果たす役割に関する研究

研究者
澤岡詩野
共同研究者
牧壮(IoSJ)、ダイヤネット、シニア社会学会ICT活用チーム
研究期間
2011〜2022年度
研究概要

インターネットやモバイルなどのICTを中年期から使ってきた年代が高齢化していくなかで、他者とつながる手段として、それらのツールを活用する高齢者が増えつつある。さらに新型コロナウィルスの感染拡大により集うことへの制限が加わることで、地域でのICT活用への注目度は一気に高まることが考えられる。

本研究では、これまでICT活用に関してパイオニア的な存在の後期高齢者を対象に先進的なICTの活用事例、課題等を調査してきた。この中で、虚弱化により会合や活動に顔を出せなくなっても、ソーシャルネットワーキングサービスを介してつながりを維持している人が存在することが明らかになった。

本年度は、引き続き共同研究を行ってきたダイヤネット(パソコンやタブレットを学び合う企業退職者グループ)などのシニアグループを対象に、虚弱化が進む後期高齢期にICTを使うことの意味や課題を詳細に検討していく。さらに、昨年度から開始した新型コロナウィルス感染拡大に伴う自治体や地域団体へのZoom(テレビ会議システム)の活用支援を継続して行い、参与観察などから交流媒体としてのZoomの利用実態と効用に加え、ネガティブな影響についても明らかにする。

関連する成果

[論文]

  • 澤岡詩野:「都市部の企業退職者の社会活動と社会関係にあるインターネットの位置づけ ―後期高齢期にあるシニア情報生活アドバイザー資格取得者の語りから―」応用老年学.8(1),31-39(2014.8)
  • 澤岡詩野:「都市一般中高齢者の非親族との電子メールを介した交流の特性」社会情報学会関西支部研究会(2014/03)

[学会]

  • 澤岡詩野:講演:MCI・認知症高齢者の自立を支える情報通信機器の可能性,シンポジウム「認知症を支えるハイテク機器の活用」.第31回日本老年精神医学会(2016/06)
  • 「ICT as a communication tool for older people (aged 80) in an urban area」(都市部の傘寿者(80歳)の交流媒体としてのICT)第18回国際社会学会議(2014/07)
  • 「高齢期の社会的孤立防止におけるICT(情報通信技術)の可能性 ―東京と岩手での社会実験から―」自主企画フォーラムII、第56回日本老年社会科学会(2014/06)

[研究報告書]

  • 平成23〜25年度 文部科学省科学研究費(若手A)「日常化しつつある都市在宅高齢者の交流媒体としてのインターネットの役割」研究報告書(2014.3)

[寄稿等]

  • 澤岡詩野:「『オンラインサロン』で孤立防止」毎日新聞大阪版夕刊(2020/6/24)
  • 澤岡詩野:「ネット環境、高齢者にこそ」日本経済新聞・“私見宅見”欄(2020/6/8)
  • 澤岡詩野:「高齢者のZoomお茶会の可能性」日本経済新聞(2020/4/30)
  • 澤岡詩野:「今できること、ネットで」日本経済新聞セカンドライフ(2020/4/30)
  • 澤岡詩野:「インターネットがフレイル予防に果たす二つの可能性」最新医学社『最新醫學』別冊「診断と治療のABC:フレイル」(2018年7月)
  • 澤岡詩野:「生き・粋・活きシニア」北海道新聞(2017年5月〜2019年3月)
  • 「インターネットは高齢期の良き友」くらしの豆知識2015 (2014.9月発行)
  • 澤岡詩野:「ICTを活用した後期高齢者における社会活動継続に関する研究」、ジェロントロジー研究報告、10、 138-143(2012)

担当者:澤岡 詩野(さわおか しの)研究員のご紹介ページへ研究員ブログへ

(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 主任研究員

ダイヤ財団の研究報告書や刊行物について

ダイヤ財団では高齢社会における「健康」「生きがい」等の諸問題について調査・研究活動を学会報告するとともに、主なものを研究報告書として発表しています。また、「ダイヤニュース」や「ダイヤ財団新書」などの財団刊行物をご希望の方は、下記までお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

電話番号03-5919-1631受付時間:平日10時30分〜15時30分