後期高齢者のプロダクティブ・アクティビティと健康に関する研究

研究者

森下久美

研究期間

2023～2024年度

研究概要

プロダクティブ・アクティビティ(PA)は、サクセスフル・エイジングの構成要素であり、有償の仕事やボランティア活動、家事・介護等が含まれる。PAは、高齢者の生きがいや健康増進に寄与するが、年齢階層の上昇とともに減少傾向にあるとされており、後期高齢者での研究の蓄積が求められている。

これまでダイヤ財団では、市区町村のシルバー人材センターおよび全国シルバー人材センター事業協会との共同研究等を通じて、地域高齢者のPAや健康状態に関する豊富なデータを蓄積してきた。本事業では、これらのデータを活用して主に後期高齢者におけるPA の活動パターンの把握および、健康習慣(運動習慣、人付き合い、栄養・食事状況等)との関連性を検証する。

2023年度は、国内外の後期高齢者におけるPAの健康効果に関する先行研究のレビューによって分析項目の選定と分析用データベースを完成させ、PA の内容(有償の仕事、ボランティア等)、頻度、活動姿勢（自主的か否か）等の項目を用いて潜在クラス分析を行い活動パターンの析出を行う。