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2015年度
[健康]に関する研究及び事業「うつ予防プログラムの定着普及に向けたサポート」事業 2010年度〜
高齢期は、様々な喪失体験によりうつ状態に陥りやすい時期である。しかし、うつ予防・支援のための通所型応用プログラムが不足しており、現在実施されている地域も稀である。
そこで、我々が開発し、効果が実証できたポジティブ心理学的アプローチを主なツールとしたうつ予防プログラム(通称ハッピープログラム)を、2009年度から自治体の介護予防事業の一環として実施している。
概要
- 研究名
- 「うつ予防プログラムの定着普及に向けたサポート」事業
- 外部助成
- 東京都A市、東京都D区、神奈川県C市、東京都D区社会福祉協議会(うつ予防教室業務受託)
- 目的
- うつ予防プログラムの運営指導やファシリテーター派遣業務を当財団で行うことで、より効果的なプログラム実施を目指し、自治体の介護予防事業や職場内での研修事業等として定着を図ることを目的とする。
- 期間
- 2010年度〜
- 内容
-
●高齢者向け:
- ポピュレーション版
対象者:65歳以上高齢者(二次予防対象者半数以下)
介入プログラム:通所型うつ予防教室、週1回計12〜13回
評価方法:ベースライン調査とフォローアップ調査
ファシリテーター派遣:1〜2名/教室、他 - ハイリスク版
対象者:65歳以上高齢者(主に二次予防対象者)
介入プログラム:通所型うつ予防教室、週1回計13回
評価方法:ベースライン調査とフォローアップ調査
ファシリテーター派遣:1〜3名/教室、他 - その他
うつ予防事業の総合的評価
ファシリテーター養成研修の実施
普及啓発講演会の実施
●勤労者向け:
対象者:企業在職中の勤労者や福祉関連業務に従事している従事者等
介入プログラム:通所型うつ予防教室、週1回計6〜8回、約2か月間
評価方法:ベースライン調査とフォローアップ調査
ファシリテーター派遣:2〜4名/教室
- ポピュレーション版
- 対象フィールド
- 東京都A市、東京都D区、神奈川県C市、新潟県B市、東京都D区社会福祉協議会
- 従事者・協力者
- 兪今、安順姫、岩田明子、黒澤侑子、吉田あき子
- 最近の主な成果
-
[学会]
- 兪今:「うつ予防プログラムの介入効果についての実証研究−都市部と地方自治体における効果検証−」第27回日本健康心理学会(沖縄 2014.11)
- 安順姫、兪今:「地域高齢者向けうつ予防プログラムの介入の実証効果」第73回日本公衆衛生学会(栃木 2014.11)
- 兪今、安順姫、新野直明、芳賀博:「高齢者のうつ状態に対する予防プログラムの中長期的な効果検証」第73回日本公衆衛生学会(栃木 2014.11)
- 兪今:Prevention of Late-Life Depressive Symptoms「高齢期のうつ予防」(提案シンポ) 第20回国際老年学会(ソウル 2013.6)
- 森田彩子・兪今・兪峰・安順姫:Factors associated with well-being of Japanese frail older adults and effectiveness of group positive psychology intervention 「ポジティブ心理学的グループ介入の日本高齢者の幸福感に対する効果 」第3回国際ポジティブ心理学会 (ロサンゼルス 2013.6)
- 兪今・新野直明・兪峰・森田彩子・安順姫・芳賀博:Medium-to Long-term Effectiveness of Positive Psychology Approach in Preventing Depressive Symptoms of the Community Elderly 「高齢者のうつ状態に対するPPAを主としたうつ予防プログラムの中長期的効果 」第3回国際ポジティブ心理学会 (ロサンゼルス 2013.6)
- 安順姫、兪今、兪峰:「うつ予防プログラム介入が高齢者の主観的幸福感への影響」第71回日本公衆衛生学会総会(山口 2012.10)
- 兪今、新野直明、兪峰、森田彩子、安順姫、芳賀博:「うつ予防介入が地域高齢者のメンタルヘルスへの影響」、第26回日本老年精神医学会大会(東京 2011.6)
- 兪今、新野直明、兪峰、森田彩子、安順姫、芳賀博:"Effectiveness of Positive Psychology Approach in Preventing Late-Life Depression" (「高齢期のうつ予防におけるポジティブ心理学的アプローチ法の介入効果」)、Second World Congress on Positive Psychology(Philadelphia, Pennsylvania USA 2011.7)
- 兪今、新野直明、兪峰、森田彩子、安順姫、芳賀博: "Effectiveness of Positive Psychology Approach (PPA) to Decrease Depression Symptoms in Older Adults in Relationship to Changes in Other Mental Health State "(「高齢者のうつ状態に対するポジティブ心理学的アプローチの効果とメンタル指標との関連」), 9th Asia/Oceania Regional Congress of Gerontology & Geriatrics (Melbourne, Australia 2011.10)
[寄稿]
- 兪今「日々のリトルハッピーを感じ、幸せをグレードアップ―小さな心掛けが健康を守り、幸せをつくる―」 明治安田生活福祉研究所調査報 生活福祉研究86号(2014.2)
[講演会・研修会]
(2014年度)
- C市 ハッピープログラム サブファシリテーター養成研修
- C市 うつ予防講演会「小さな心がけがうつを防ぐ −ハッピープログラムについて」
- B市 ハッピープログラム ファシリテータースキルアップ研修会
- DAA交流会 財団研究報告「人生を楽しむコツ 〜こころにやすらぎとハッピーを〜」
(2013年度)
- B市 うつ予防ファシリテーター養成研修会
- D区 介護予防講演会「高齢期のこころの健康の保ち方〜毎日をポジティブに過ごすためのこつを学びましょう」
- 東京都H市講演会「いきいきと生活するためにー高齢期のこころの健康―」
[ダイヤ高齢社会研究財団主催シンポジウム]
[ダイヤニュース掲載]
- 論説「うつ予防のためのポピュレーション・アプローチ・プログラムの応用と効果 -高齢者のうつ予防と支援事業としてのハッピー教室の取り組み-」(Dia News No.74)
- My opinion 「ハッピースキルで“聡明”な日々を」(Dia News No.71)
- 財団活動REPORT 「高齢者を対象としたハッピープログラムがメンタルヘルスに与える影響―うつ予防を目的とした介護予防プログラムの開発と取り組み―」(Dia News No.64)
[報告書]
- 平成23〜25年度A市介護予防事業「うつ予防教室」の事業評価 報告書(2015.1)
- 平成25年度A市介護予防事業「うつ予防教室」の事業評価 報告書(2014.12)
- 平成24年度B市介護予防事業「ハッピー教室」の事業評価 報告書(2014.3)
- 平成24年度A市介護予防事業「うつ予防教室」の事業評価 報告書(2013.7)
担当者:安 順姫(あん じゅんき)研究員のご紹介ページへresearchmapへ
(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 研究員
担当者:兪 今(ユ キン・YUJIN)
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