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2017年度
シルバー人材センターの社会的有用性に関する研究
- 研究者
- 石橋智昭・中村桃美
- 共同研究者
- 塚本成美(城西大)
- 研究期間
- 2014〜2017年度
- 研究概要
- わが国では、企業退職後も「生きがい」を目的に高齢者が就業する機会としてシルバー人材センター事業が制度化されている。センターにおける就業は、元気高齢者の生きがい感の醸成(生きがい就業)というだけでなく、健康維持、要介護状態への移行遅延等の効果が期待されているが、こうした就業による社会参加活動が高齢者の健康やQOL向上にどう貢献するかの実証研究は限られている。本研究では、センター登録者を長期にわたり追跡することでその効果を検証する。また、介護保険制度の改正に伴い、センターは要介護者に対する生活支援や移送サービスの担い手としても期待されており、事例の蓄積を通してその可能性を考察する。平成29年3月時点における共同研究協力センターは、5都府県29センターである。
- 関連する成果
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[論文]
- 塚本成美・中村桃美・石橋智昭:シルバー人材センター会員の前職と希望する職種の関係, 老年社会科学,2016.vol.38-1:57-65
- 石橋智昭:生きがい就業を支えるシルバー人材センターのシステム,老年社会科学, 2015. Vol.37-1:17-21
- 中村桃美・長田久雄・杉澤秀博:都市部シルバー人材センターによる生きがい就業の高次生活機能維持改善効果;就業量による検討.老年学雑誌, 2015.春号:15-24
- 石橋智昭・中村桃美:介護予防の観点からみた生きがい就業の効用,病院設備,2014.VOL.56-4:56-59
[学会]
- Momomi Nakamura・Tomoaki Ishibashi・Hisao Osada: Expectation and Reality of New SHRC Member : The Related with Job Matching and Satisfaction. The 21th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics (2017/7)
- 中村桃美・石橋智昭・塚本成美:シルバー人材センター会員の大規模実態調査(1)−年齢段階別にみた就業の程度と内容−. 第59回日本老年社会科学会大会(2017/06)
- 中村桃美・石橋智昭・塚本成美:シルバー人材センター会員の大規模実態調査(2)−生活機能の自立性からみた会員の健康水準−. 第59回日本老年社会科学会大会(2017/06)
- 中村桃美・石橋智昭:シルバー人材センターでの就業による生活機能改善効果;6センターでの調査結果から. 第11回日本応用老年学会総会(2016/10)
- 石橋智昭講演:高齢者が支え手側となる「生きがい就業」の有用性;介護予防の視点から,シンポジウム「高齢者の就業と健康」.75回日本公衆衛生学会総会(2016/10)
- 中村桃美・石橋智昭・長田久雄:シルバー人材センターのホワイトカラー出身会員の希望職群への就業の有無と退会. 75回日本公衆衛生学会総会(2016/10)
- 中村桃美・石橋智昭・長田久雄:シルバー人材センターでの就業による生活機能改善効果;6センターでの調査結果から. 75回日本公衆衛生学会総会(2016/10)
- 中村桃美・石橋智昭・長田久雄・岡眞人:シルバー人材センターにおける配分金額の分布と会員の満足度.第58回日本老年社会科学会大会(2016/06)
- 中村桃美・石橋智昭・長田久雄・岡眞人:シルバー人材センター会員の地域活動への参加.第57回日本老年社会科学会大会(2015/06)
- 石橋智昭・中村桃美・塚本成美:シルバー人材センターのホワイトカラー出身会員の希望する仕事;全国から抽出した36センターの会員情報を用いて.第57回日本老年社会科学会大会(2015/06)
[書籍]
- 中村桃美・石橋智昭:介護予防になる生きがい就業のかたち (藤原佳典・小池高史編著) ジェロントロジー・ライブラリー② 高齢者の就業と健康 何歳まで働くべきか,110-132,社会保険出版社(2016)
- 石橋智昭: 第5章生きがい就業を支える社会システム (藤原佳典・南潮編著), 高齢者の社会参加を促す就労支援;社会的孤立予防のためのサービス体制の構築に向けて, 100-119, ミネルヴァ書房(2016)
担当者:石橋 智昭(いしばし ともあき)研究員のご紹介ページへresearchmapへ
(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 研究部長/主席研究員
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